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STT GDC、STT Tokyo 1の運用を開始

Jun 25, 2025
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STT GDC
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東京(日本):2025年6月25日-データセンターソリューションのリーディングプロバイダーであるSTテレメディア・グローバル・データセンターズ(以下STT GDC)は本日、日本国内初となるデータセンター「STT Tokyo 1」の運用開始を正式に発表しました。首都圏に位置する千葉県印西市に開設された本施設は、戦略的な立地を活かし、STT GDCの北東アジアにおけるプレゼンスを強化するとともに、同社のグローバルな事業拡大戦略において重要な節目を示すものです。

 

STT Tokyo 1 facade

STT Tokyo 1データセンターの外観図
 

STT Tokyo 1は、グッドマンビジネスパーク内に位置するSTT GDCの2棟のデータセンター・キャンパスの1棟目です。データセンター2棟の延床面積は合計6万平方メートル、合計で70MWのIT容量をサポートし、STT Tokyo 1は全面稼働時に最大32MWを供給する計画です。
 

STT GDC Japan代表取締役社長の前田潔は、次のように述べています。「STT Tokyo 1は、STT GDCがこれまで培ってきた専門技術を最大限に生かし、優れた運用体制、将来を見据えたインフラ、設計段階から組み込まれた持続可能性を体現しています。日本のデジタルトランスフォーメーションの加速に合わせて当施設では、アプリケーションとデータの可能性を最大限に引き出すために必要な性能と信頼性をお客様に提供します。当社は、日本のデジタル化の未来において高みを目指す一翼を担っていくことを誇りに思います。」
 

性能と持続可能性を基本原則として設計されたSTT Tokyo 1は、日本国内の多くのお客様が重視する、日本データセンター協会(JDCC)のガイドラインに準拠しています。この施設は、世界のクラウドサービスプロバイダ、金融サービス機関、コンテンツプラットフォーム、他の日本企業の間で高まりつつある、セキュアでレジリエントなエネルギー効率に優れたデジタルインフラに対する需要に応えます。
 

  • STT Tokyo 1は、運用開始の初日からスコープ1とスコープ2の排出量においてカーボンニュートラルを達成します。このために同施設では、省エネ設計を組み込んで世界最高レベルの電力使用効率(PUE)を実現し、STT GDCのグローバルなサステナビリティ目標に沿って検討した再生可能エネルギー調達プログラムに着手します。

  • STT Tokyo 1は、外壁照明、電動自動車充電ステーション、送水ポンプなど、重要な稼働活動に電力を供給するビハインド・ザ・メーター太陽光発電システムを備えています。

  • STT Tokyo 1は厳格な国際規格に準拠し、2024年半ばにはTIA-942-C認証を取得した世界初のデータセンターとなりました。この認証により、堅牢な冗長性、高い可用性、強固な物理セキュリティが確保され、ハイパースケーラーとエンタープライズクライアントの高度な要求が満たされます。

  • エンタープライズ級の信頼性を念頭に入れて建設されたSTT Tokyo 1は、66kVデュアル給電設備で稼働し、施設内の変電所によって稼働時間を最大限に高め、冗長な電力供給を途切れなく切り替える能力を備えます。これにより、ミッションクリティカルなワークロードでお客様へのサービス連続性を自動的に維持します。


STT Tokyo 1は急速に成長する日本のデータセンター市場に対応する形で、開業をいたしました。調査会社IDC Japanの予測によれば、日本のデータセンター市場は2023年の2兆7,400億円から2028年には5兆800億円(約346億米ドル)へと拡大が見込まれています。この市場成長の背景には、クラウドコンピューティングサービスへの依存度の高まり、AI技術への需要増加、ITサービスの外部委託の加速、そしてデータの国内保管(オンショアリング)への動きがあります。これらすべてのニーズに対応するために設計されたのが、まさにSTT Tokyo 1です。さらに日本は、既設の40本の海底ケーブルに加えて8本の海底ケーブルを敷設し、2025年から2027年までに稼働させる予定となっています1 。これらの海底ケーブルにより、高速なデータ電送が可能になり、レイテンシーが低減し、日本のデジタル経済に不可欠なブロードバンドおよびクラウドサービスに対して高まる需要が満たされます。
 

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[1] https://www.submarinecablemap.com/country/japan 

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